2020年11月11日水曜日

阿蘇ジオツーリズム(2日目)

 
 二日目です。この日の行程は、二本杉峠1100m,椎葉越(ぼんさん越)1480mを越えて日向に至る約170kmの行程になります。気温は15℃ぐらいにしかならないという予報で、標高1000m越えでは相当な寒さが予想されてました。
 
では、二日目のスタートです。
 
 朝、目が覚めたところで屈伸などをして昨日の疲労があるかを確かめると大丈夫そう。ホテルの朝食を終えて7時半に再スタートをした。朝は冷え込むので峠の麓までは、レインウェアをウィンドブレーカー代りに着ることにした。そうそう、今回の旅ではバイクのトライングルバックはレインウェア上の専用格納庫にしたんだ。1.2リットルのスペースにレインウェアだけというのは余裕があるのだが、余裕のおかげで出し入れが凄くし易く、積極的に体温調整が図れてとても良かった。
 
 スタートして少し下ると眺望が開けた場所があって雲海が見えたりしたよ。
PC4 鮎の瀬大橋 93.4km地点
 あっという間にPC4に到着。さあ、サクッと進めて二本杉峠のアプローチに向かうぞ!なんて思っていたら、この先の道はなかなかに険しい道で思うようにペースが上がらない。
 
 
 二本杉峠の麓までのデータ 結構アップもある
 
  険しい道でも朝の気持ち良い時間は、冒険心をくすぐってなかなかに楽しかった。
 
内大臣橋を渡って、
 
良い感じのトンネルを度々くぐって、
 
 国道へ合流すると、そこは二本杉峠の麓だった。
 おっとアタックの前にタイヤに空気を入れ忘れていたのを思い出す。私のチューブはラテックスチューブなので空気が一日で結構抜ける。後輪だけポンピングして100psiへ。前輪は悪路のことも考えて空気抜け気味のままにした。
 
二本杉峠のデータ 厳しい前半は平均勾配10%

 二本杉峠に登るのは2回目だけど、今回のアプローチは初めての方向からだ。4年前ぐらい前の600kmブルベの時に下ったことがあるのみで、あの時は途中休もうかと思うぐらいブレーキを引くのが辛かったのを覚えている。『きっと大変なんだろうな』とか恐る恐る徐々に厳しくなる勾配を進んだ。
 そして、ブラインドコーナを曲がると、、、恐怖は現実へ。10%は裕に超える坂がお見えになられた。。。

思わず口から、「まじかー。。。」と漏れたよ(笑)
 
一旦10%ぐらいに戻るが、再び、、、すごいのが。
 
いやいやいや、こんなにひどいの?(;´∀`)
 
ずっと10%以上なんだけど、これ頂上まで続くのか・・・。
 
さて、眺望もいいので休憩

 しかし、とにかくペダルを回さないことには解決しないので、中腹にある水酌み場まで進めることにした。27対30ギアがあって本当に良かったと新兵器に感謝したし、昨日は力をうまく温存出来たおかげかコンディションはとても良くなっていた。負荷は結構かけているのに、呼吸はずっと楽だった。
 幾度も車やバイクにパスされつつ、水汲み場へ到着し、水を汲んで再スタート。ここまでがこの峠の厳しい区間だったようで、この後は10%近い斜度は現れることはほとんどなかった。たっ助かったぁ。
 
 そして、到着!
PC5 二本杉峠 125.1km地点

 この看板が見えた瞬間に思わず「ヨッシャー」って叫んでガッツポーズが出たよ!厳しい峠を乗り越えた瞬間って本当にうれしい。
 
 この峠には商店があるのと、この先は補給が難しくなるので、ここで補給を摂ることにした。
補給はヤマメの天麩羅
 
 20cmぐらいあるヤマメの天麩羅だった。ヤマメってこんなに大きくなるんだなと思いつつ美味しく頂きましたよ。 本当は付属の11時開店の食堂で定食を食べたかったが到着時刻が10時半と早かったので露店で揚げていた天麩羅を頂くことにした。
 食事をしながら、この先は標高600m以上をずっとキープするので、寒くなることを想定してモンベルのジオラインLWのロングスリーブシャツを追加で着込むことにした。

 補給を終えて、ダウンヒル開始♪500mほどの高低差を紅葉を眺めつつ、椎葉越えのアプローチポイントまでバイクを進める。途中道は広くなったり、狭くなったりするので出会い頭に注意しながら進む。ツーリング部門で時間的には余裕があるので、無理せずに車を優先させながら進んだよ。ドライバーも私もニコニコ楽しい旅になって良かった。

 ダウンヒルを終えて平家の里横の小道へ進むと、いよいよ冒険が始まる感じだ。どんどん車や人の気配が減ってくる。
椎葉越のデータ

 椎葉越えが始まる。斜度はキツイことはなく、道は対面通行は難しいが、それなりに綺麗でたまに荒れているぐらいだ。先は長いので、ゆるゆるとインナーローで進む。

 あんまりにも紅葉が綺麗なので脚を止めた
 
  この写真を撮っている時の私のテンションは最高潮だった。なんだここ、凄い楽しい!!!!って感じでしたよ。鼻歌混じりに、標高を少しずつ上げていくと、はじめは横にだけ見えていた紅葉は、下方にも広がりを見せ始める。さらに標高を上げると下方の紅葉は何重にも折り重なり始め、前方は青空が増えて行き視界が広がっていく。端的に言って最高の体験でした。(途中放し飼いの犬がいたのはご愛敬w)
 
 ピーク付近は道がいよいよ悪くはなって来たけど、登る分には全く問題なし。
 PC6 椎葉越 153.8km地点到着!
 
袋がパンパン(笑) 久しぶりに見たわ、空気が薄い!

 すぐにレインコートを着込んで、長い長いダウンヒルを開始する。キューシートには、クレーチング、落石に注意とあるので焦らずにゆっくりと進むことにした。
 しかし、季節柄どうしても落ち葉で落石が見難い(;´∀`)
 クレーチングは石と鉄の2種類があるだが、石の方は全然問題なかったが、鉄の方がちょっとヤバかった。ゆっくりと鉄のクレーチングの隙間にハマらないようにバイクを進めると、突然前輪が滑る!? えっと思っている間に今度は強烈にグリップする感じで振られた。転ぶことはなかったが心臓バクバク、、、(怖
再び鉄のクレーチングが現れたので再びゆっくり抜けようとすると、やっぱり滑る。なぜ??? 不思議だったので次のクレーチングで停車して確認すると、
 このクレーチング、縦と横のラインの高さが違うんだけどぉぉ、、、恐る恐る前輪を乗せてみるとストンと26Cのタイヤが沈む(汗
 この後、このタイプのクレーチングは停車してから抜けました。もしかしたら、低速だと反って嵌りやすかっただけなのかも。

不土野まで下ってしばらく進むと、
綺麗な滝だ
 
不土野橋から見た椎葉湖
 
ドキドキの下りの後に、こういう風景を見せられると心が落ち着いてくる。

 この後は、約80kmほどの平坦基調の川沿いの下りが日向までずっと続いた。なお、日向近くまで大きな集落はないものの、日中なら補給の取れるお店は何か所かあって、私は利用しましたよ。風景も良かった。
 
 日向手前で日没、帰宅ラッシュの国道に揉まれながら、
PC7 日向市駅 253.8km地点へ到着
 
 さあ、後はホテルにチェックインするだけだ。でも、その前に食事がしたいな。AZホテルの食堂を利用するのもありだけど、できればちゃんとした料理が食べたい。そんなことを考えながらホテルまでの道すがら、何かないかと探していると、
「たつみの里」を発見
 
 おじいさんとおばあさんがやっているお店で、少しばかり時間はかかるけど、丁寧に調理された美味しい料理が食べられた。当り!
 
アツアツももたれ焼き 旨し!
 
 ちゃんぽん 旨し!
 
  そして、おじいさんとのトークが楽しかった。自転車乗りがやって来たのは3人目らしくて、一人は東京から、もう一人は兵庫からで、私は熊本スタートと伝えると、「おーあんたは近いなぁ、どうやってきたんや?」と聞かれたので、平家の里経由で椎葉村から来ましたと答えると「はぁー、その道は車でも普通は通らんぞ」って何やら馬鹿さが伝わった様子(笑) とても居心地よかったけど、明日のこともあるので1時間ほどで辞してホテルへ。
  もし、ホテルの食事を選んでいたらこのコロナ時世にも関わらずバイキングすることになってました。あぶねー。
 
(日向のAZホテルは今の所、何をしてもロードバイクの室内持ち込み不可です)
 
 <三日目編に続く>

2 件のコメント:

k-co さんのコメント...

数年前の二本杉ブルベってワタシも走りました!
確かにあの下りは厳しかったです。
下りなのに手が限界で途中休みましたもん。
AZは自転車持ち込み禁止になったのかも。
熊本インターの所のAZも、以前は持ち込みOKだったけれど、9月に利用した時はダメって言われましたよ。(T-T)

クロス@ANCHOR乗り さんのコメント...

k-coさん、私の初600kmだったよ。麓のファミマで降りてくる人みんなが、下りがきつかった〜って言ってた。懐かしい。
 AZは衛生面に気を遣い始めたのかな。ちょっと残念。