朝です。朝目が覚めたら、脚が重かったとです。いよいよ限界が来たようです(汗
写真は大分市内を照らす朝焼けの様子です。今日は天気は下り坂予報で、夕刻から雨が降る予報でした。そんなわけで、少しでも早くFinishできるように、宿の朝食は諦めて5時10分にスタートしました。
再スタート後、しばらくはアップダウンが続いた。覚悟していたのでしょうがない。しかしだ!448km地点の狭間方向へ左折の指示を終えた直後に現れた10%は裕に超える急坂には、ちょっとだけコース設計者へ文句が出た気がする(笑)でもすぐにその言葉を飲みこんだよ。だって、走りたくて自分でエントリーしたんだからね。
『勘弁してよ、もー』
このぐらいは絶対言ったw
朝焼けの写真の区間を過ぎて直ぐが銭瓶峠への登りだった。登り初めは中々にインパクトがあり、まーすぐに500m以上は伸びる上り坂で、500m程度なんて登りの一部分にしか過ぎないのだけど、精神的に来るものがあるんだなぁ。
朝からこれか、、、きつかー。
この後のAPUからの登りもキツイというし、大丈夫かな俺。
銭瓶峠データ
無心にペダルを回す。通勤ラッシュですごい勢いで車が通り抜けていく。別府と大分を繋ぐ重要な峠っぽかった。
PC13 銭瓶峠 465.9km地点
交通量が多いので注意して交差点を渡って、パシャ!
ダウンヒル開始!結構スピードの出るダウンヒルだ。前後にたくさんの車に挟まれながらも、ちょっと面白かった。通勤ラッシュに自転車が混じっててごめんなさい。
別府市内は適当に流して、亀川のローソンで第二朝食を摂る。肉まんにプリンにヨーグルト完璧な朝食だ!ブルベ中に寄ったコンビニで、この3種が一番食べている気がする。
APU経由の十文字原展望台への登坂データ
さあ、APU入口からの登りだよ。前半はガツンと登ってて(9%,2.2km)、もはや売切れの私の脚には相当にきつかった。
それでもコース設計者は、APU側から登らせたのはこの景色が見せたかったはず?
登りの途中の橋から見える景色
別府の湯けむりが見えたり、自分が登って来た道があちこちに見える。この風景は結構楽しかった。キューシートはAPU入口から登るように指示されているけど、おそらくこの登りはショートカットが可能だと思うし、R熊本独自のパーマネントだから実現できてるんじゃないかなとちょっとだけ思った。なお、傾斜が緩くなる辺りから広い歩道があって走りやすかったな。
PC14 十文字原展望台 487.2km地点
よっしゃーPC14到着だ。これで激坂は終わりだ!(たぶん)
雲行きは何とか持っている感じ。頼むぞ。
一旦下って、別府市内から湯布院への長い登りが始まる。
狭霧台手前のピークまでのデータ
獲得標高は大きいけど、距離も長いので傾斜はきつくなく無理なく登れる感じだった。とにかく淡々と登るが、まあ長いこと。昔、N村さんと登った時はおしゃべりしてたら、いつの間にか終わってたのにな。あの時のブルベでは、最後までお世話になって嘉麻峠下った先で軽犯罪中?のokdさんと合流してチームパシュートもした。懐かしい。
PC15 狭霧台 507.5km地点
何事もなく狭霧台に到着、ダラダラとした登りなら27対30のギア比が助けてくれて本当にありがたい。湯布院の町が綺麗に望めた。そして、ここからのダウンヒルは気持ちよい。
その後、湯布院のセブンイレブンで最後のまとまった補給を摂った。今日は天気が心配なので食事はコンビニ中心だけど、しょうがない。
再スタートして水分峠を目指すが、峠直前の水分トンネル付近が片側交互通行だ。
出たな登りの片側交互通行!
しかも、結構長めだし。
これって終わった脚にはこれは本当に辛い。対向車両をあまり待たせたくないので、ダラダラ登るわけにもいかず、ふんっす!と残りのエネルギーを全て注ぎ込む感じで全開で登ったよ。思ったより脚が残ってた(笑)
水分峠を抜けた後は、やまなみハイウェイを緩いアップダウンを繰り返しながら徐々に標高を上げていく。何年か前のブルベ(300km、獲得標高4000m以上)で、リバースさんと一緒に長者原まで登ったのを思い出しながら登った。たしかあの時は、リバースさんは飛ばし過ぎると後で、リバースしてしてしまうからと言って、私と一緒に淡々と登ってたんだ。まあ、結局リバースたんだけどな。この日は、昔のブルベのことを思い出しながら進んでたな。そうこうしていると、
思わず撮りたくなる素晴らしい景色と天気
嬉しい誤算というか、天気は結構持ってて好い感じの晴れ間が広がってたんだよね。さあ、ラストのまとまった登りだよ。
長者原から牧ノ戸峠へのデータ
早く牧ノ戸峠に着きたくて、気持ちが逸ったのを覚えている。昨年のSR600だって最後のピーク護摩壇山を迎えるのは楽しみでしょうがなかった。あのコーナーを回ったら頂上が見えるかも?と期待しながらペダルを回し続けた。
やったぞ!苦しかったけど、とうとうここまで来た。さあ、後は大観峰で阿蘇とのお別れを済ませるだけだ。 そのためにまずは、爽快なダウンヒルを楽しみ、その後に阿蘇の外輪山が織りなす高原地帯を楽しんだ。まだまだこの山は私を楽しませてくれた。
PC17 大観峰 574.1km地点
牧ノ戸峠から1時間ほどで、阿蘇とのお別れを告げる大観峰に到達した。この時、時刻は4時過ぎでそろそろ夕刻を迎える時間だった。証明写真を撮ってしばらく阿蘇の街並みを眺めていると、雲だと思ってたものが噴煙で感動した!(大観峰の標識左奥の白い塊が噴煙)
この4日間、私を苦しめると同時に感動させてくれた山々とのお別れは名残惜しいが再スタートした。この時期の夕暮れは早いのでモタモタはしていられない。今回の旅を締めくくるダウンヒルポイントまで約15kmだ。
しかし、これまで私の旅を歓迎するかのような天候は急速に悪化し始めていた。外輪山の緩やかなアップダウンを走りながら、徐々に広がる噴煙を時折眺めていると、ふと顔に雨粒が当たった。
この時、ようやく私は夕暮れ以上に空が暗いことに気づいた。空は一面雲に覆われて、太陽のある位置がわからないぐらいだった。
『あちゃー間に合わなかったか』
雨脚が徐々に強くなる中、レインコートを着込むか悩んだ。着なければそれなりに濡れる雨脚だが、着るのに時間を食えば、暗い中ダウンヒルをすることになりそうだった。
『トライアングルバックの上着だけなら直ぐだ、よし上だけ着よう』
路肩でさっと着込み、ダウンヒルポイントまで最後の力を出し切るようにペダルを踏みこんでいった。そのおかげで十分明かるい内にダウンヒルを始められた。
『雨には降られたけど、今日は朝早くから頑張った甲斐があった』
はっきり見える路面と雨でも良く効くSWISSTOPのブレーキシューに助けられながら、急斜面のヘアピンやカーブを自信を持って抜けて行った。雨だったけど、物語の終わりを感じられる余裕があることに感謝できた。
そして、外輪山の急な下りを終えても緩斜面の下りは続き、ペダルを漕ぐこと無くいくつかの交差点を曲がれば、肥後大津駅でFinishを迎えたのだった。
PC18 肥後大津駅 Finish!
もうね、この下りで終えるクライマックスが最高でした。昨年、チャレンジしたSR600紀伊山地は山岳区間を終えてから50km以上も市街地を進むコースになっていて、ウイニングラン的なものを感じることが全くなく残念だっただけに、このFinishは嬉しかった。
ちなみに、実際のFinishタイムは17:30ぐらいで、ちょうど夜間走行が始まる頃でした。本当にギリギリで夜間&雨のダウンヒルが避けられて本当によかった。
この後は、輪行して豊肥線、九州新幹線を使って博多へと帰りました。
<全体的な何か>
1日目(0-90km)で、まず阿蘇に出会った。
2日目(90-255km)は内大臣,二本杉峠,椎葉越えの冒険区間を楽しんだ。
3日目(255-434km)は神話の町高千穂を抜けて、阿蘇と再会し、大分らしく温泉街へと至った。
4日目(434-606km)は大分の代表的な温泉町や景勝地を抜けたのちに、やまなみハイウェイでも人気を誇る区間を走り抜けて阿蘇とのお別れを済ませた。
思い返して見ても良くできているコースだなぁ。泊まれる場所は私が使った場所以外にも多数あるし、旅の選択肢はとても多い。不要だなと思うようなルートは思い至らない。心配なところは、県道指定されていない椎葉越は災害が発生すれば復旧しないのでは?ってことぐらい。今、チャレンジしておいてよかった♪
<今後の事>
今回のチャレンジが11月だったのでブルベ的には2021年度ってことになるのかな。2021年度は始まったばかりだけど、おそらく今年度の私のブルベはこれで終わりです。(博多発の200kmとか300kmはもしかしたらやるかも程度)別件でやりたかったことが実を結びそうで、そっちをしばらく優先します。ブルベは変わらず楽しいことなので、コロナ渦が収まればスタートやゴールには顔を出したいですね。
それでは!