2019年5月14日火曜日

SR600紀伊山地(後編)5月でも山岳ブルベは真冬の準備を

先週末はSR600も終わったので、スプロケットを12-30Tから12-28Tに戻した。戻すにはそれなりの葛藤があったが、どんどん貧脚になるのを防ぐには必要な作業なはず。

さて、SR600紀伊山地の後編を書き残しておきます。
話の再開は、龍神村のひよし食堂からになります。

場所は420km地点で時刻は19:30で、予定より1時間ほどの遅れ。
しかし、30km先には護摩壇山(1280m)のピークを控え、次の補給ポイントは80km先の高野山までないので、ここでしっかり補給してアタックする計画だ。
夜中の単独走行になるので、気力含めての補給になる。
食堂は地元の人たちが普通に利用する大衆食堂で、私は肉玉うどんを食べた。これはとても美味しかった。お昼過ぎに食べた鹿肉丼は、やっぱり美味くなかったんだな~。。。
この店はおススメな気がします。

勘定を済ませてお店の駐車場で夜間装備+レッグカバーを装備した。装備を整えていると、食堂の横のスナックから楽しそうなカラオケの音が漏れてくる。

今頃、がまだすウィークの懇親会盛り上がってるんだろうなぁ~。
いいなぁぁぁ。
ちょっとだけ涙が出そうだったw

さあ、護摩壇山へ向けて再スタートです。

しばらく進むと、龍神温泉の明かりが見えます。
3月に新宮の宿を取った時に、ここの宿も押さえておけばよかった。
チェックイン最終の22:00に間に合わない気がして取らなかったんだよね。
実走は余裕で間に合っている。。。ぐぬぬ!
絶対ここで宿を取ることを薦めます。

屋根付きのバス停を見つける度に午前3時ぐらいまで時間を潰すことも考えたが、ホテルで十分な休息をとっていたのでいたって元気。できるだけ早くゴールして、りんくうの湯で寛ぐことに気持ちを切り替えた。

龍神温泉を抜ければ、集落の明かりは無くなり、徐々にだが道の傾斜も増えてくる。
登りが始まった。
SR600紀伊山地の最高到達点を目指すぞ。

【護摩壇山ざっくりデータ】
標高差800m(標高約1280m)
平均斜度6%(序盤が緩いため中盤以降は10%程度で結構きつい)

玉置山で脚は使い切っているので、序盤の緩い部分を終えると速度は6km/hへ。それでも玉置山ほど辛さを感じないのは、気温が低いことと真っ暗で自分の失速ぶりが実感できないからだろう。
音楽を聴きながら一人ダラダラと登る。

たま~に車に追い抜かれる。
変人に見えるんだろうな。

中間地点の標高900mの所で、ウィンドブレーカー,シューカバーと長指手袋を装着。
これは計画通りであって、脚つきではない!!
行動食の柿の種を摘まみながら、ついでにFBをチェックする。
ファイトの一言に元気をもらった。
これは本当に力になった。

標高表示が1000mを越えたが、場所によってはなんか暖かい。
もっと寒くなると思ったのに不思議な感じだ。
後ちょっと後ちょっとと頑張って登る。

標高標識1200m!やったピークだぁぁ。
(この時、1200mがピークだと思っててぬか喜びw)

標高標識1280mを通過で今度こそピークだが、喜ぶ元気は1200mの所で使い切ってたので、一息吐いて惰性で走るのが限界だった。

PC-13到着! 450.4km 23:21(予定22:00)

残りは、多少のアップダウンを繰り返しながら50km先の高野山へ向かうだけ。
かなりの安堵感があった。

ごまさんスカイタワーの気温は9度ぐらいで、結構暖かい。
私以外にも観光客が複数いて、さすがにGWだった。
変人がいるとボソボソと聞こえてくる(汗

自動販売機でコンポタージュを飲んで、下る前にレインコート上を追加で着ることにした。ライトの光量は前照灯600ルーメン+ヘルメット100ルーメンの贅沢モードへ。(いつもは200+50ルーメン)

いざ下りへ。
いつもよりライトを明るくしているおかげで、遠くの凸凹まで見えるので安心だ。
しかし、小動物が飛び出してきたりするので、速度は抑え気味で下る。
ここまで来たのだから失敗はしたくない。
しばらく下ると、龍神スカイラインから野迫川温泉の方への分岐へ。
この辺りから急激に冷えてくる。
水が流れる音がするので横に川が通っているようだが、その辺も気温と関係あるのか。サイコン表示が5℃を示したところで、レインコートの下も追加することに。

【この時の私の防寒装備】
長袖インナー+半袖ジャージ+ウィンドブレーカー+レインコート上
短パンビブタイツ+レッグウォーマー+レインコート下+シューカバー
ほとんど真冬のブルベ装備だなこれはw

野迫川村の辺りは本当に動物ランド。
イタチ?鹿などが道路わきにちょこちょこいる。
幸い道路に飛び出してくる様子はないが、ずっと何かの鳴き声がする。
進んでも変わらず鳴き声がするので、ついて来てる感じでがして怖い。

PC14 470.5km地点 0:36(予定23:15)

ここまで動物以外に会わず・・・。
そのため、人がいなくても集落があると安心する。

リスタートするも、夜が更けるにつれてさらに冷え込んでくる感じ。
下りより、登り返しの方が体が温まるので有難く感じる不思議な状態へ。なので、龍神スカイラインへ復帰するための登り返しは踏み込んで体を暖めた。
おかげで高野山までの下りは凍えずに済んだ。

PC-15(高野山)495.2km地点 02:49(予定4:00)

高野山で250kmぶりのコンビニへ。

文明万歳!(違うか)

この先は登り返しもなく、もっと体感気温が下がるので防寒グッズを探す。
あったあったカイロ発見!
5月だったけど在庫処分コーナーに一枚40円で残っていた。
お腹用と背中用2枚買うか迷ったが、背中に貼るのが面倒だったので、一枚だけ購入しお腹に貼り付ける。

カフェオレを一杯飲んだ後は残り100kmの消化へリスタート。
ライトアップが綺麗だったが、上手く撮れてない↓

高野山からの下りは右へ左へとカーブが続く、車もなく楽しい。
これ、昼間だったら車が多くて楽しめなかったかも。

しかし、標高800mの高野山から下り続けるが一向に気温は上がってこない。
サイコン表示は4℃、カイロをもう一個買っておけばよかったかも。
眠気も来たので停車・・・止まると暖かい。
自動販売機があったのでホットコーヒーを飲まずに背中ポケットへ

そして、油断したころに鹿が4頭目の前を横切る(汗
ほとんど下り切って平坦路だったので、想定していなかった。
おかげで目が覚める。

なんとか、40kmほど進み下り切ったところで、ようやくコンビニ休憩へ。
朝食を摂るとともに明るくなるまで30分ほど休憩を取った。

リスタートしてすぐに、
PC-16 549.3km地点 06:19(予定06:00)

気温も戻ってきたので、ここでレインウェアの上下を脱ぐ。
ここまでは気持ちよく走れたが、残り50kmは良くなかった。
中半端なアップダウンに加えて、信号が徐々に増えてくる。
走る前から分かっていたことだが、残り距離の消化が長すぎてダレてきた。
加えて陽が上り始めて、急激に暑くなる。

最終のフォトチェックのホテルが山の上に見える。

100mほどの急坂を登って、
PC-17 574.6km地点 08:00(予定07:45)

残りの30kmほどはパンチ力のないアグリラインか信号機のついた対馬って感じで、小さいアップダウンを信号機と付き合いながら進む感じ。残念ながら夢のような時間は550km地点で終わっていた。
最後のりんくうタウンへの直線は、歩道や側道で回避とあったが、車道側は交通量と速度がはやかったため、歩道をゆっくり進むことにした。

PC-18の直前にはスタートゴール地点とは違う別のセブンイレブンがあった。
このセブンイレブンから「りんくうタウン駅」も見えて・・・こっちがスタートゴールじゃないよなと、ちょっとだけ嫌な汗が出た。

さすがにそんなミスを犯しているわけもなく、無事に09:52でフィニッシュ!
レシートで店名見るまではドキドキだったw

フィニッシュ後はゴールのセブンイレブンでしばらくボーっとしてた。
二日前に一人でスタートした場所へ再び帰ってきた感覚は何とも不思議な感じ。
無事に終えられた安心感なんだろうか。
BRMとSRは違う遊びだったなぁ。
凄い新鮮な51時間弱だった。

その後は、コインロッカーに荷物を取りに行って、りんくうの湯で一風呂浴びて食事して、休憩室で2時間ほど仮眠へ。りんくうの湯は最高でした♪

目が覚めたら帰りの新幹線の予約を確認へ。
この日の最終列車を予約していたが、最終まで5時間以上ある。
空席を確認すると、新大阪-博多間は簡単に空席が見つかる。
GWのUターンピークではあったが、福岡はやっぱり地方都市なんだな。

予約を変更して、くろしお-新幹線で帰還の途へ!

新幹線のフットレストは意外にも邪魔にならずすっぽりハマる

これにて私のSR600紀伊山地は終了です。
心残りは護摩壇山を暗い時間に通過してしまったことだ。これは宿題と言うことにしておこう。

今後のブルベどうしようかな。
対馬行った後のモチベーションをどこへもっていくかな。

2019年5月10日金曜日

SR600紀伊山地(中編)最後まで気を抜くことなかれ

二日目の朝です。
5時50分にリスタートしました。
ホテルで食べた朝食用のカップ麺は、箸を忘れたので歯ブラシの柄で食べたとです。
箸がないことに気づいた時は、結構焦ったぁ。

軽く朝食を摂った後は、タイヤに空気を入れた。
私のチューブはラテックスなので丸二日ほど空気を入れないと、105PSIほどあった圧力が60PSIまで落ちます。ACORのミニフロアポンプが優秀で60PSIから100PSIまで1分ほどで入る。

<Day2装備編>
ボトル二本 カロリー摂取用と水
モバイルバッテリー 10000mhA+6700mhA
充電器, レインコート上, 軽量ウィンドブレーカ, シューカバー
レッグウォーマー, 長指手袋, デジカメ, コマ図, ミニフロアポンプ
工具一式, 予備タイヤ, 予備チューブ*2, 予備スポーク
耳栓, サバイバルシート
粉飴250g(前日とは別で追加)

この日はゴールまでアッタクするつもりなので、夜間の山岳アタック用に防寒具を増やした。(赤字が追加装備)

<ホテルからPC-9>
新宮から勝浦までは多少のアップダウンを交えながらの平坦路。朝のウォーミングアップには丁度いい。睡眠時間は6時間とったけど、今一すっきりしない頭を覚醒させた。

15kmほど進むと勝浦に到着。
勝浦のコンビニでしっかりとした朝食を摂った。
ここから先、250kmは24時間営業の商店はない。

これから挑む、山のプロフィールはこんな感じ。斜度は概ね5%程度で最初の山が獲得標高で600m、次が300m、最後が200mとなっている。

どんな一日が始まるのだろうか。
不安もあったが結構ワクワクしていた。

熊野那智大社までの登りは朝の気持ちのいい時間を軽快に登れた。
前方に那智の滝が!ついに来たぞ~。

私は、これで日本三名瀑を制覇♪

PC-9 253.4km地点 7:22(予定8:00)

おたき餅なるものを食べたかったが、8時からなのでパス。

<那智勝浦線の3峠攻略>
その後も那智勝浦線の最初の峠を登っていきます。
一つ目の峠までの道は絶景で最高です。

来て良かった~。

九州の山々が見せてくれる絶景とは違う景色に出会えて良かった。しみじみ。
一つ目を登り終えて下りへ。たまに穴が開いてたりはするので全開では下れないけど、ストレスなく下れる。下りきった所には集落があって、こんな所にも人が住んでいるんだなぁと驚き。

SR600紀伊山地では山間の集落とはあちこちで出会います。

二つ目の峠道は、初体験の酷い道w
もとは舗装路だったのだろうけどアスファルトが流れてしまって、穴ぽこだらけ。穴の開いていない轍の部分は木々が折り重なってダートに近いぞ。

俺の技量じゃ、夜間や雨だったらこれは押し歩きだな。

凸凹でもアスファルトが残っている道は素晴らしいんだ!しみじみ。


朽ちているのは道だけじゃない家屋も。。。

下りも朽ちた道じゃないよな?と心配ながら進んだが、幸い下りはアスファルトはしっかり残ってた。冒険している感じで楽しい。

三つ目の峠は何事もなく終了し、下り始めるととても綺麗な川沿いを走る。
 川底は綺麗に見えるし、風景が写りこむぐらい綺麗だ!
さっきまでの酷い道から一転癒される。

<PC-10玉置山>
下りきってしばしの川沿いの平坦路を進む。
平坦はわずか15kmで、その後はこのSR600の難関峠の玉置山への登坂だ。

その前にドライブイン志古でお昼を食べる。
熊野川弁当なる定食を食べて満足満足。

リスタート後は、トンネルを何本か越えて玉置山の入口へ。
しかし、通行止めのためキューシート通りには進めず数km程度の迂回指示に従ことに。通行止め看板は道路に打ち込まれた立派な看板で、ずいぶん前から通行止めのようだった。

2本のトンネルを使って迂回をするのだが、2本目のトンネルは対面通行ができない幅で灯火もない。こんなトンネルを抜けた先が登坂の開始というのも趣きありすぎだろ!

【玉置山のざっくりデータ】 
標高差810m(標高約1000m)
平均斜度7%(標高800mの付近は平坦のため数値以上にきつい)

トンネルを抜けるとしばらくは緩い登りで、ところどころに熊注意の標識。
さすがツキノワグマの生息地と言われるだけはある。

対面通行が難しい道なのにバス停があったりと不思議な山道だ。
前半は時折民家を抜けながら進むが、途中からはずっと狭い山道を進むことに。

勾配は標高800mまでは斜度10%に近い登りが多く、始めの内は7km/h以上が維持できていたが、徐々に6km/hにずるずると低下。。。やっぱり二日目はきつい。

それでも踏ん張って玉置神社側への分岐へたどり着く。

ここで標高800m、後200mか、、、。

ここからが一番きつかった。
傾斜計は12-14%を示し続けて、時速は5kmまで低下。
残り獲得70mぐらいまで来た所で、脳内で悪魔と天使がささやく。

押して登っても時速4kmは出るんだから、もう押したらよくないか?
後ちょっとなんだから押してもタイムは大差ないって。

でも、ここで降りたら最後の護摩壇山を押すことになるぞ。
後ちょっとまで頑張ったのにここで降りてしまって後悔しないか?

そんなこと考えているうちに、
PC-10到着! 334km地点 13:52(予定13:30)

バイクから降りるのも一苦労なぐらい疲労困憊だった。
『本当にもう廻らないよー!』一歩手前。

石碑近くの展望デッキでパシャ 山々!

<PC-11~PC-12>
いつまでも休んでいられないので下りへ。
登りと違って下り方面は道幅が広いところも多く、対向車は来るけど難しい下りではなく、下り切ってしばらく進むとPC-11であった。

PC-11 362km地点 15:20(予定15:30)
熊野本宮大社は昔はこの川に面してあったとか。水害で高台へ。

本宮にある「くまのこ食堂」で鹿肉丼を頂く。

うむ、美味くない!
ミネラル不足で舌がやられてきているのかも。

気を取り直して、PC-12へ向けてリスタート。


PC-12の手前には獲得標高450mほどの峠があるが、緩斜面のため玉置山の地獄に比べれば、走りながら回復してる感すらあるw

ここまで走ってきた私にはどうってことない道だな~
日もあって暑いのでダラダラと走る。

PC-12到着 384.7km地点 17:40(予定17:00)

40km先の龍神の食堂が開いているうちに着きたいので、ここでは何もせずにさっさとリスタートへ。

<SR600紀伊山地 最大の恐怖ポイント>
田舎道を淡々と走り397kmの分岐へ。
キューシートに注意書きがある。

「この後、放し飼いの犬に吠えられる」

いよいよ犬ゾーンである。
事前情報で知ってはいたが、かなりドキドキだ。
民家の横を抜けるたびに、この家か?

ビクビク...

この家は檻っぽいのがあるけど、ここか?

キョロキョロ...

って感じでおっかな吃驚走っていると、集落を抜けきる!

もしやラッキーパターンか?
犬に会わなかった人もいるようだし、助かったかも。

一安心して、橋を渡り山道へ。
小山のピークが見えて、視界が開けてくる。



(。´・ω・)ん? ピークに何かいるぞ。

道の真ん中でとぐろ巻いている何かがいるぞ。


お犬様でした(涙

げっ!こっちに気づいた。

立ち上がった。

猛スピードで一直線に私の方へ疾走してくる(超怖いっす

ワンワンワンッ!!

噛みつかれたって話は聞いてないけど、超ド迫力!

必死にスピードを上げるが、回り込むように吠えてくる。

勘弁してください(涙

顔を上げて周りを見ると、


げっもう一匹いるし!

じっとこっち見てます。。。
お前は来ないで~。

(もう一匹はスルーしてくれました)

ピークだったんで、下りが始まるとスピードが本格的に上がって、ようやく振り切れた。
心拍計外していたのでわからないが、二日目最大の心拍数をマークしてたかもw

いやー焦った焦った。

緩い下り坂を気持ちを落ち着かせながら進む。
そして、いくつかカーブを曲がるころには落ち着きを取り戻した。

あー怖かった。

(ブラインドコーナーを曲がる)











ワンワンワンッ!!

私「うわぁ!」

再びの正面からの不意打ちに思わず叫んでしまった。
まさかの三匹目がいましたwww

でも、三匹目は愛嬌のある奴で遊んでほしいオーラーが凄い出てて、思わず私は吹き出し笑いw

もしかしたら最初の犬も遊んでほしかっただけだったかも。
唸り声はなかった気がするし。

これが私の400km付近での出来事でした♪
チャレンジする方はワンワントラップ三連射の可能性もありますよ!
この後は陽が落ちて龍神へと突入していきます。

次回は後編になる予定です。

2019年5月8日水曜日

SR600紀伊山地(前編)雨降って地固まる。

さて、今年の最大の目標SR600紀伊山地のレポートです。
このチャレンジ次第で来年以降の自分のブルベがどうなって行くかを決める大切なチャレンジでした。

スタートは5/3の7:00を設定しました。
5/2朝までは気負い過ぎてか、なんとなく体の不調を感じてた。去年の1000kmの前も寝つきが悪かったり微熱があったりと、チキンハートです!
そんなだったが前泊のホテルに到着して、スタート地点を確認したり、夕飯を楽しんだりしていると、覚悟が決まって来て調子が上向いた。

(初めてりんくうタウンへ行く方は、スタート地点の確認は重要です。泉佐野周辺は区画整理がうまく行っていないのか行き止まり、案内標識の不備、見通しの悪さ等が重なって迷路のようになっています)

前泊は泉佐野駅付近の美松荘ってところをとった。
ホテルというより民宿的な何かだったけど、GWに関わらず一泊4100円と激安でバイクも一階のロビーに止めさせてくれるとあって助かった。
隣の部屋の音とか色々するけど、耳栓常備の私には問題なし!

ちなみに博多からの移動は新幹線→くろしお(日根野)でした。

<当日朝>
朝は6時間以上しっかり睡眠がとれて快調と行って良い状態!
荷物を泉佐野駅のコインロッカーに入れてスタート地点へ。

スタートまで時間があるので、天気のチェック。

天気予報は3日間晴天
お天気男は違います!

その後は、相棒のチェック
いつもノートラブルの頼もしい奴

<Day1の装備>
ボトル二本:カロリー摂取用と水
モバイルバッテリー:10000mhA+6700mhA
コマ図:SR600紀伊山地公式にあったやつを縦ロール式に加工したやつ。なれないコマ図だったので最初は戸惑ったけど、慣れると丁寧に作られたコマ図なのでとても分かりやすかった。本当にありがたい。
充電器,レインコート上のみ,シューカバー,デジカメ, ミニフロアポンプ, 耳栓
工具一式, 予備タイヤ, 予備チューブ*2, 予備スポーク
粉飴200g


<スタート~PC2葛城山>
時間が来たのでドリンク一本を購入し、レシートをゲット。
粉飴混ぜて、ドキドキのスタートへ。

朝の清々しい泉佐野市を抜けていきます。
この山脈を越えて紀伊山地へ

スタート10kmでいきなりの1級山岳アタック開始!

【葛城山のざっくりデータ】 
標高差700m(標高約850m)
平均斜度7.5%(山頂付近の平坦除く)

前半は緩めで途中から斜度10%を越えて、コンクリ坂が現れはじめる。
でも、脚が元気な上に道も悪くないので10%近くても軽快に登れる。
木々が生い茂っていて日光も当たらないので涼しかった。

14.9%の標識があった(汗

でも、もっとひどいのはコンクリートでつづら折っているところだったw

PC-2:23.6km地点 08:54(予定9:20)
気分よく登坂完了!

<PC-2からPC-3>
下りは事前情報ではなかなかの厳しい下りとか。

どんなところだろう?

最初は軽快に下れるが、天空の村って看板が見えた後からヤバイ!

レバー握っている手が痛い
コンクリート舗装独特のがたがた道
対面通行が難しい道でたまに対向車もやって来る

ここをGW前半の雨の日に走った人が本当に気の毒だなと思いつつ何とか下りきる。
油圧ディスクがちょっとだけほしくなったw
(このSR600通して厳しい下りはこれぐらい。他は晴れて際いれば心配するようなものはなかったと思う)

下り切ったら川沿いを走って一呼吸だが、
本当に小休止ですぐPC-3への登りが、、、

【丹生都比売神社登坂ざっくりデータ】
標高差440m,平均斜度7%

前半は高野山へ向かう道と一緒なので交通量はかなり多い。
GWにスタートしたのだからしょうがないと諦める。
しばらく進んで、左折すると交通量が減る代わりに10%程度の勾配へ。
まだまだ脚は元気なので、なんなく登れる。
トンネルを抜けると山の中腹の開けた土地へ。
なかなかの眺望だった。

PC-3 48.5km地点 10:22(予定11:00)

<PC-3からPC-5へ>
ささっと参拝して山を下り始める。
しかし、下りの途中で前方が靄っている。
なんだなんだと思っていると、ラジコンヘリで道に溢れるほど農薬蒔いてた(怒

まともに突っ込む。。。

とりあえず下りきった所で水を使ってボトルやら、顔やらを気休めに洗うことに。

ここから先は40kmほどの平坦路へ。
道の駅くどやまのカフェで一休み。時間は11時前でお昼にはちょっと早いけど、今はGWなので空いているうちに食べることにする。ここのカフェはパン屋なのですぐに食べられるし、アイスティーがおいしかった。おススメだ!
柿パン

腹を満たして、若干の向かい風の中を進む。
せいぜい1メートル程度だろう。

PC-4 78.7km地点 12:10(予定12:10)

この先もしばらく平坦路、道は狭かったりするが走りやすかった。
他にも多数サイクリストがいた。

吉野山の登りへ。
獲得は240m程度だが、斜度は10%前後で疲れてきた脚には少し辛い。
気温も高くなってきたので水をかけながらジワジワと登る。

山頂付近は観光客が多く、まっすぐ進めないぐらい。それでも桜の季節が終わったので、お店の人が言うにはお客さんは減ったそうな。桜の季節は自転車も通行禁止とか。

そんな会話をしながら、桜餅ソフトと葛切を頂く。

うまい!

PC-5 99.4km地点 13:44(予定14:20)

<PC-5からPC-8へ>
PC-5からの下りは軽快に飛ばせる。
暑さが吹き飛ぶ♪

下りの途中で鉄道、、、つい撮ってしまったw

下りきって国道169号へ。
ここから先は30kmほどを掛けて500mほどの登り。
川沿いをゆるゆると登ります。
風景はいよいよ山地っぽい!

 大滝ダム!

 GW中だけ暫定開放のトンネル
修復中らしく普段は15分交互通行の迂回路を通る。

ピーク付近のループ橋(ほとんどトンネルでループ)

紀伊山地の道はトンネルだらけ。(翌日もトンネルが多かった)
トンネルが開通する前は、大変なルートだったんだろうなと思いつつ進む。

いよいよループを越えて長いトンネルを抜けると、そこはピーク!

やった!
本日の登りほとんど終了♪

後は下るだけだぜ



あれっ地面湿ってない??

雨降った後か?

しばらく下ると、雨雲の中へ。。。(冷


うおーい、誰だよシャーマンは!?


とりあえず道の駅上北山へ避難

さっきまで暑かったのに寒い。。レインコートを着込む。
柿の葉寿司を食べながら(とてもおいしい)、
スマホで雨雲の状況を調べると、真っ赤なやばい雨雲がこの先を通る予報だ。

止まってやり過ごすか?
ダッシュで一気に抜けるか?

あ~あ、愚痴をこぼす仲間もいない(寂
最悪酷い雨に会っても今日はホテル泊なので、リカバリー可能だ。
というわけでダッシュ!

きなりの郷を抜けたあたりから徐々に空が明るく
もう少しだ、もう少しだ、、、

くっそ止まない!
前後の空は明るいのに!

でも、体が冷えたおかげで脚に力が入るw
雨のおかげでコンディションが上向いてるぞ。
多少のアップダウンはなんのその。

雨と格闘していたら七色ダム着
雨も上がった♪
PC-6 188.4km地点 18:20(予定19:10)

この調子で行けば丸山千枚田も見える時間に着くかも

頑張って頑張って!
諦めるな、まだ風景が見えるぞ!

 そして、ギリギリ見えた丸山千枚田
心の目でなく肉眼で見れて良かった。

PC-7 207.4km地点 19:25(予定20:15)

後は本日の宿へ向かうだけ。
急に気が抜けてホテルまでの30km弱が凄く長く感じる。
知らない土地でボッチナイトライドがちょっと怖いのかも。
バッテリに余裕があるので、無駄にライト明るくしてみたりしたw

PC-8で本日の営業本当に終了
231.5km地点 20:40(予定21:45)

熊野ラーメンなるものを食べてホテルへ。

<走行距離・時間>
233kmを14時間でした。(16.6km/hぐらいで十分なペース)
獲得標高は4000m強か。

<Day1:グランホテル情報>
自転車は部屋に入れられる(ただし、車体は綺麗にすること:雑巾貸出有)
ランドリーは無料(ただし、夜も朝も誰か使ってた)
1時間ほど予定より早く着いたので、思わずTV見ながら寛いでしまったw
凄い自転車旅してる気分で楽しかった~。

しかし、いざ寝ようと思って布団に入ると、外でバイクの空ぶかしの音が、、、。
この音、朝まで続いてたようです。
幸い私には耳栓があったんで何事もなく寝れました♪

次回は中編を予定しています。

2019年5月6日月曜日

2019年BRM420嘉麻600km(後編)

SR600の方が優先で後半の記録が止まってた。

SR600紀伊山地の方は無事にフィニッシュした。
タイムは50時間52分で、旧ルールでもランドヌール部門でギリギリ認定がもらえる。ここ結構大事なところ!
その時の話は、追々まとめるとして今日は嘉麻600kmの続き。

<深夜から早朝の諫早通過チェックまで>
k-coさんから逃げるように再スタートし、諫早目指して進む。
獲物は前にいてこそ役目を果たせるのだ!

若干頭がすっきりしていないが、日が出てきてポカポカしてきたら、もうひと眠りしようと思いながら進みます。
沿岸のアップダウンをこなしながら有名な?果物のバス停を一つ一つチェックするのも忘れません。

なので、I本さんが寝ているのも見逃しませんでした!

それ以外は特に何もなく、深夜の空いた道路を淡々と進み、明るくなり始めるころに通過チェックの諫早へ到着!ここでkousukeさんとスライド。

補給を摂っていると、N島さん、I本さんも合流。
今回のブルベは出走者が少ない割には良くみんなに会ったなぁ。
長崎のランドヌールの皆さんも応援に来てました。

<唐津PC、そしてゴールへ>
大村の市街が混む前に再スタートへ。
大村を過ぎて川棚の辺りまで来ると陽が高くなって来て、4月なのにすごく暑い。この時期の寒暖の差は激しい。
脱げるものを脱いで伊万里へ。

伊万里ではあまりの暑さでソフトクリーム休憩。
休憩していると、I本さんに見つかる。
この辺りが孤独なSR600と違う。他の人との前後関係で自分のペースがどの程度か指標になる。

伊万里から唐津への道は山の上にPCが設定されていて、、、
こんな感じでつづら折ってました(涙
ちなみに登っているI本さんが写ってます。(拡大して探してみてください)

つづら折りから見下ろす(辛かった)

唐津の山の上のPCでは、お蕎麦を食べて水を被って再スタート。
唐津からはホームコースなので、とっておきのお昼寝スポットである二丈パーキングエリアの東屋でひと眠り!

海岸を通り抜ける風が、凄い気持ちよかった~。

すっかりリフレッシュできたので颯爽と

日向峠、小笠木峠、米ノ山峠を
いつもの1.5倍以上は時間をかけて登る。

ホームコースで悶絶(泣

米ノ山の途中の自動販売機で休憩する始末w

それでも36時間29分でフィニッシュ!
残り時間は結構あったけど、楽ではなかったなぁ。

今回も素敵なコースを準備してくれたみなさん、一緒に走ったみなさん、ありがとうございました。