先週末はSR600も終わったので、スプロケットを12-30Tから12-28Tに戻した。戻すにはそれなりの葛藤があったが、どんどん貧脚になるのを防ぐには必要な作業なはず。
さて、SR600紀伊山地の後編を書き残しておきます。
話の再開は、龍神村のひよし食堂からになります。
場所は420km地点で時刻は19:30で、予定より1時間ほどの遅れ。
しかし、30km先には護摩壇山(1280m)のピークを控え、次の補給ポイントは80km先の高野山までないので、ここでしっかり補給してアタックする計画だ。
夜中の単独走行になるので、気力含めての補給になる。
食堂は地元の人たちが普通に利用する大衆食堂で、私は肉玉うどんを食べた。これはとても美味しかった。お昼過ぎに食べた鹿肉丼は、やっぱり美味くなかったんだな~。。。
この店はおススメな気がします。
勘定を済ませてお店の駐車場で夜間装備+レッグカバーを装備した。装備を整えていると、食堂の横のスナックから楽しそうなカラオケの音が漏れてくる。
今頃、がまだすウィークの懇親会盛り上がってるんだろうなぁ~。
いいなぁぁぁ。
ちょっとだけ涙が出そうだったw
さあ、護摩壇山へ向けて再スタートです。
しばらく進むと、龍神温泉の明かりが見えます。
3月に新宮の宿を取った時に、ここの宿も押さえておけばよかった。
チェックイン最終の22:00に間に合わない気がして取らなかったんだよね。
実走は余裕で間に合っている。。。ぐぬぬ!
絶対ここで宿を取ることを薦めます。
屋根付きのバス停を見つける度に午前3時ぐらいまで時間を潰すことも考えたが、ホテルで十分な休息をとっていたのでいたって元気。できるだけ早くゴールして、りんくうの湯で寛ぐことに気持ちを切り替えた。
龍神温泉を抜ければ、集落の明かりは無くなり、徐々にだが道の傾斜も増えてくる。
登りが始まった。
SR600紀伊山地の最高到達点を目指すぞ。
【護摩壇山ざっくりデータ】
標高差800m(標高約1280m)
平均斜度6%(序盤が緩いため中盤以降は10%程度で結構きつい)
玉置山で脚は使い切っているので、序盤の緩い部分を終えると速度は6km/hへ。それでも玉置山ほど辛さを感じないのは、気温が低いことと真っ暗で自分の失速ぶりが実感できないからだろう。
音楽を聴きながら一人ダラダラと登る。
たま~に車に追い抜かれる。
変人に見えるんだろうな。
中間地点の標高900mの所で、ウィンドブレーカー,シューカバーと長指手袋を装着。
これは計画通りであって、脚つきではない!!
行動食の柿の種を摘まみながら、ついでにFBをチェックする。
ファイトの一言に元気をもらった。
これは本当に力になった。
標高表示が1000mを越えたが、場所によってはなんか暖かい。
もっと寒くなると思ったのに不思議な感じだ。
後ちょっと後ちょっとと頑張って登る。
標高標識1200m!やったピークだぁぁ。
(この時、1200mがピークだと思っててぬか喜びw)
標高標識1280mを通過で今度こそピークだが、喜ぶ元気は1200mの所で使い切ってたので、一息吐いて惰性で走るのが限界だった。
PC-13到着! 450.4km 23:21(予定22:00)
残りは、多少のアップダウンを繰り返しながら50km先の高野山へ向かうだけ。
かなりの安堵感があった。
ごまさんスカイタワーの気温は9度ぐらいで、結構暖かい。
私以外にも観光客が複数いて、さすがにGWだった。
変人がいるとボソボソと聞こえてくる(汗
自動販売機でコンポタージュを飲んで、下る前にレインコート上を追加で着ることにした。ライトの光量は前照灯600ルーメン+ヘルメット100ルーメンの贅沢モードへ。(いつもは200+50ルーメン)
いざ下りへ。
いつもよりライトを明るくしているおかげで、遠くの凸凹まで見えるので安心だ。
しかし、小動物が飛び出してきたりするので、速度は抑え気味で下る。
ここまで来たのだから失敗はしたくない。
しばらく下ると、龍神スカイラインから野迫川温泉の方への分岐へ。
この辺りから急激に冷えてくる。
水が流れる音がするので横に川が通っているようだが、その辺も気温と関係あるのか。サイコン表示が5℃を示したところで、レインコートの下も追加することに。
【この時の私の防寒装備】
長袖インナー+半袖ジャージ+ウィンドブレーカー+レインコート上
短パンビブタイツ+レッグウォーマー+レインコート下+シューカバー
ほとんど真冬のブルベ装備だなこれはw
野迫川村の辺りは本当に動物ランド。
イタチ?鹿などが道路わきにちょこちょこいる。
幸い道路に飛び出してくる様子はないが、ずっと何かの鳴き声がする。
進んでも変わらず鳴き声がするので、ついて来てる感じでがして怖い。
PC14 470.5km地点 0:36(予定23:15)
ここまで動物以外に会わず・・・。
そのため、人がいなくても集落があると安心する。
リスタートするも、夜が更けるにつれてさらに冷え込んでくる感じ。
下りより、登り返しの方が体が温まるので有難く感じる不思議な状態へ。なので、龍神スカイラインへ復帰するための登り返しは踏み込んで体を暖めた。
おかげで高野山までの下りは凍えずに済んだ。
PC-15(高野山)495.2km地点 02:49(予定4:00)
高野山で250kmぶりのコンビニへ。
文明万歳!(違うか)
この先は登り返しもなく、もっと体感気温が下がるので防寒グッズを探す。
あったあったカイロ発見!
5月だったけど在庫処分コーナーに一枚40円で残っていた。
お腹用と背中用2枚買うか迷ったが、背中に貼るのが面倒だったので、一枚だけ購入しお腹に貼り付ける。
カフェオレを一杯飲んだ後は残り100kmの消化へリスタート。
ライトアップが綺麗だったが、上手く撮れてない↓
高野山からの下りは右へ左へとカーブが続く、車もなく楽しい。
これ、昼間だったら車が多くて楽しめなかったかも。
しかし、標高800mの高野山から下り続けるが一向に気温は上がってこない。
サイコン表示は4℃、カイロをもう一個買っておけばよかったかも。
眠気も来たので停車・・・止まると暖かい。
自動販売機があったのでホットコーヒーを飲まずに背中ポケットへ
そして、油断したころに鹿が4頭目の前を横切る(汗
ほとんど下り切って平坦路だったので、想定していなかった。
おかげで目が覚める。
なんとか、40kmほど進み下り切ったところで、ようやくコンビニ休憩へ。
朝食を摂るとともに明るくなるまで30分ほど休憩を取った。
リスタートしてすぐに、
PC-16 549.3km地点 06:19(予定06:00)
気温も戻ってきたので、ここでレインウェアの上下を脱ぐ。
ここまでは気持ちよく走れたが、残り50kmは良くなかった。
中半端なアップダウンに加えて、信号が徐々に増えてくる。
走る前から分かっていたことだが、残り距離の消化が長すぎてダレてきた。
加えて陽が上り始めて、急激に暑くなる。
最終のフォトチェックのホテルが山の上に見える。
100mほどの急坂を登って、
PC-17 574.6km地点 08:00(予定07:45)
残りの30kmほどはパンチ力のないアグリラインか信号機のついた対馬って感じで、小さいアップダウンを信号機と付き合いながら進む感じ。残念ながら夢のような時間は550km地点で終わっていた。
最後のりんくうタウンへの直線は、歩道や側道で回避とあったが、車道側は交通量と速度がはやかったため、歩道をゆっくり進むことにした。
PC-18の直前にはスタートゴール地点とは違う別のセブンイレブンがあった。
このセブンイレブンから「りんくうタウン駅」も見えて・・・こっちがスタートゴールじゃないよなと、ちょっとだけ嫌な汗が出た。
さすがにそんなミスを犯しているわけもなく、無事に09:52でフィニッシュ!
レシートで店名見るまではドキドキだったw
フィニッシュ後はゴールのセブンイレブンでしばらくボーっとしてた。
二日前に一人でスタートした場所へ再び帰ってきた感覚は何とも不思議な感じ。
無事に終えられた安心感なんだろうか。
BRMとSRは違う遊びだったなぁ。
凄い新鮮な51時間弱だった。
その後は、コインロッカーに荷物を取りに行って、りんくうの湯で一風呂浴びて食事して、休憩室で2時間ほど仮眠へ。りんくうの湯は最高でした♪
目が覚めたら帰りの新幹線の予約を確認へ。
この日の最終列車を予約していたが、最終まで5時間以上ある。
空席を確認すると、新大阪-博多間は簡単に空席が見つかる。
GWのUターンピークではあったが、福岡はやっぱり地方都市なんだな。
予約を変更して、くろしお-新幹線で帰還の途へ!
新幹線のフットレストは意外にも邪魔にならずすっぽりハマる
これにて私のSR600紀伊山地は終了です。
心残りは護摩壇山を暗い時間に通過してしまったことだ。これは宿題と言うことにしておこう。
今後のブルベどうしようかな。
対馬行った後のモチベーションをどこへもっていくかな。